一般的には、「中国起源の室内遊戯。牌(パイ)を用い、普通、四人で行う。牌は直方体で、数牌三種の一〜九までと、字牌の三元(白板(パイパン)・緑発(リユーフア)・紅中(ホンチユン)・四喜(東・南・西・北)の三四種で、各四枚、計一三六枚からなる。各自一三枚の配牌をもとに、順次牌の取捨を行なって規定の組み合わせ(役)を早く達成した者が和了(ホーラ)を宣し、得点を得る。全員が親を四回終了すると一荘(イーチヤン)が終わる。日本には明治末年に渡来。中国では「麻将」と書く。」と言われていますが、「和了(あがり)は偶然、放銃(ほうじゅう)は必然」とあるように、いかに相手の和了牌を切らないかが重要なゲームです。まぁ、相手があがるまでに自分があがり続けれれば一番良いのですけどね。
一.牌譜(はいふ)のとき以外は、左手(左ききの人は右手)は卓下におく。
二.先自摸(サキヅモ)はいけない。
三.打牌(ダハイ)に際し、その牌を呼称してはならない。
四.摸打牌(モウダハイ)に際し、余分な牌を持たない。
五.牌を卓上に叩きつけない。
六.捨牌(ステハイ)は河(ホー)に順序よく並べる。
七.一旦捨てた牌は替えてはならない。
八.チー・ポン・カンの動作は、はっきり発声し、先にそれを公開してから次の行為に移る。
九.チー・ポン・カンした牌は、自分の右側に打牌者を明示しておく。
十.チー、ポン、カン、ロン、ツモ、和り点数以外の言葉はつつしむこと。
十一.リーチ者の覗き見はいけない。
十二.リーチ者以外手牌を伏せてはいけない。
放銃(ホウジュウ)者の批判、和了(ホーラ)者の非難はつつしむこと。
十三.牌をパチパチ鳴らさない。
十四.故意の点棒の賃借は禁ずる。
十五.口三味線はいけない。
十六.手牌の一部公開はいけない。
以上
平和(ピンフ)
面子(メンツ)が全て順子(ジュンツ)であり、かつ雀頭が役牌でなく、待ちが両面待ちの場合に成立する。なお、通常のルールでは門前(メンゼン)に限り成立し、チーした場合は成立しない。
断ヤオ九(タンヤオ)
本来は門前でなくても成立する役である。ポン・チー・カンした場合を特に喰いタンと呼び、この場合は役として認めないというルール(喰いタンなし)もある。
一盃口(イーペイコー)
同種同数の順子(ジュンツ)が2つある場合に成立する。ただし、門前(メンゼン)でないと認められない。
立直(リーチ)
聴牌(テンパイ)後、立直(リーチ)することで他に役が無くても1役つく。ただし、門前(メンゼン)でないと認められない。
一発(イッパツ)
立直(リーチ)をかけた後、一巡以内に和了(ホーラ)した場合に成立する。ただし、ポン・チー・カン(暗槓を含む)が行われると、一発(イッパツ)は無効となる。
門前清自摸和(メンゼンホーツモ)※略称:ツモ
立直(リーチ)と同様、他に役が無くても1役つく。ただし、門前(メンゼン)でないと認められない。
役牌/飜牌(ヤクハイ/ファンパイ)
三元牌、風牌、場の風牌が刻子(コーツ)にすることにより成立する。暗刻(アンコ)、ポンのどちらでもかまわない。
嶺上開花(リンシャンカイホウ)※略称:リンシャン
槓(カン)を行い、不足した牌を補充するため嶺上牌を引いた際に、引いた牌が自らの和了牌であった場合に与えられる。
槍槓(チャンカン)
他家が加槓(カカン)を宣言した際、その牌が自らの和了牌であった場合に成立する。
海底摸月(ハイテイモーユエ)※略称:ハイテイ
海底(ハイテイ)における自摸によって和了形した場合に成立する。
河底撈魚(ホーテイラオユイ)※略称:ホーテイ
河底(ハイテイ)牌によって和了(ロン)した場合に成立する。
二重立直(ダブルリーチ)※略称:ダブりー
第一自模の時点で聴牌(テンパイ)していた時に立直(リーチ)すると通常の1飜ではなく2飜として計算する。
七対子(チートイツ)※略称:チートイ
対子(トイツ)を7組そろえることで成立する。
混全帯ヤオ九(ホンチャンタイヤオチュー)※略称:チャンタ ※喰い下がり一飜
4つの面子(メンツ)と雀頭の全てにヤオ九牌(数牌の1・9と字牌)が関わっている形を作った場合に成立する。
一気通貫(イッキツウカン)※略称:イッツウ ※喰い下がり一飜
同種の数牌で、123、456、789と揃えた場合に成立する。
三色同順(サンショクドウジュン)※略称:サンショク ※喰い下がり一飜
萬子・索子・筒子それぞれの色で同じ並びの順子(ジュンツ)を作った場合に成立する。
三色同刻(サンショクドウコウ)※略称:サンショクドウポン
萬子・索子・筒子それぞれの色で同じ数字の刻子(コーツ)(槓子(カンツ)も含む)を作った場合に成立する。
対々和(トイトイホウ)※略称:トイトイ
4つの刻子(コーツ)(もしくは槓子(カンツ))と雀頭という形で和了した場合に成立する。
三暗刻(サンアンコウ)
暗刻(アンコ)(暗槓(アンカン)を含む)が3つあった場合に成立する。
三槓子(サンカンツ)
暗槓子(アンカンツ)、明槓子(ミンカンツ)を問わず、槓子(カンツ)が3つあった場合に成立する。
連風牌(レンフォンパイ)※ダブ東、ダブ南など
場風の一飜と門風(自風)の一飜が重なった状態。
二盃口(リャンペイコー)
一盃口(イーペイコー)が2つ出来ている和了形。ただし、門前(メンゼン)でないと認められない。
混一色(ホンイーソー)※略称:ホンイツ ※食い下がり二飜
萬子、索子、筒子のどれか一種と、字牌だけを使って和了ったときに成立する。
純全帯ヤオ九(ジュンチャンダオチュー)※略称:ジュンチャン ※食い下がり二飜
4つの面子と雀頭の全てに老頭牌(ロウトウハイ)(数牌の一と九)が含まれる形。
小三元(ショウサンゲン)
三元牌(白・發・中)のいずれかを雀頭とし、残り2種類を刻子(コーツ)で揃えた形で和了する。小三元(二飜)と三元牌(二飜)で四飜となる。
混老頭(ホンロウトウ)
面子全てがヤオチュウ牌(一九牌と字牌)だけで構成された和了形。混老頭(二飜)と対々和(二飜)で四飜となる。
清一色(チンイーソー)※略称:チンイツ ※食い下がり五飜
萬子、索子、筒子のいずれか一種の牌だけを使って和了ったときに成立する。
大三元(ダイサンゲン)
白・發・中の3種類をすべて刻子(コーツ)または槓子(カンツ)で揃えることで成立する。
国士無双(コクシムソウ)
13種すべてのヤオ九牌、すなわち字牌7種と一九牌6種を1枚ずつ揃え、そのうちのどれか1種を2枚(雀頭)とした和了形。十三面待ちをダブル役満とするルールもある。
四暗刻(スーアンコー)
対々和は明刻子(ミンコーツ)であるか暗刻子(アンコーツ)であるかを問わないのに対して、この役は暗刻子(アンコーツ)を四組揃えた場合にのみ成立する。単騎待ちの場合をダブル役満とするルールもある。
四槓子(スーカンツ)
暗槓(アンカン)、明槓(ミンカン)を問わず一人で四面子を全て槓した後に和了ったときに成立する。
四喜和(スーシーホー)
大四喜(ダイスーシー)および小四喜(ショウスーシー)をまとめた総称である。どちらも4つの面子と雀頭に東・南・西・北の四種全ての風牌を含む。大四喜をダブル役満とするルールもある。
※大四喜は、東南西北の4種類が全て刻子もしくは槓子となっている役。
※小四喜は、東南西北のうち3種を刻子(または槓子)、残り1種を雀頭にした役。
字一色(ツーイーソー)
字牌(東・南・西・北・白・發・中)のみで構成された和了形。対々和もしくは七対子の形になる。
清老頭(チンロートー)
面子全てが老頭牌(1もしくは9の数牌)だけで構成された和了形。老頭牌のみで構成される関係上順子が含まれず、必ず対々和の形になる。
緑一色(リューイーソー)
索子の2・3・4・6・8と發だけを使って和了ったときに成立する。
九蓮宝燈(チューレンポウトー)
同種の数牌で1・1・1・2・3・4・5・6・7・8・9・9・9と残りのどれかで和了ったときに成立する。九面待ちで和了ったときにダブル役満とするルールもある。
天和(テンホウ)
親の配牌の時点で既にあがりの形が完成している状態。
地和(チーホウ)
子が配牌時点で聴牌かつ第1ツモで和了すると成立する。ただし、その第1ツモの前にカン・ポン・チーが入ると無効になる。